ご挨拶
1908年からオリーブ栽培をはじめ、国内のオリーブ産業を常にリードしてきた小豆島。ただ、その栽培環境はすごく狭い範囲にとどまっていました。そして2010年ころから、耕作放棄地対策や需要が減ってきたみかん等の代替作物として日本全国に広がり始めたオリーブ栽培。当時、オリーブ栽培を始めた多くの農家のほとんどが小豆島で栽培されていたオリーブの主力品種からスタート(イタリアから未知なる品種を直輸入した例もあり)したものの土壌の違いや平均気温の違い、降雨量の差、そして一番はオリーブ栽培の知識豊富な経験者がいないため、オリーブ栽培を始めたもののうまくいかずに途中で栽培を中止した農家が数多くありました。
私のホームグラウンドである湘南二宮の「湘南オリーブ郷」で開催するイベントには、オリーブ栽培やオリーブビジネスに関するヒントを求め多くのオリーブ栽培農家様、そして行政の方々がご来園くださるのですが、一番多く聞かれる声が「オリーブ栽培やオリーブビジネスについて勉強したいのだけど、どこに問合せしたらいいのかわからない?」という声でした。
まずはその答えの最初の窓口として、さらには国産オリーブのさらなる普及を目指すため、すでに多くのオリーブ栽培農家様や行政や団体を通じ集団サポートなどを行っている経験豊富なオリーブ栽培の先駆者のアドバイザーを中心メンバーに、この度、オリーブ栽培農家様向けの「オリーブ栽培サポートセンター」を開設いたします。
オリーブ栽培農家様を対象とし、実際に国内でオリーブ栽培を行い、その豊富な経験と専門知識に基づく指導をベースとしたオリーブ栽培農家によるオリーブ栽培・オリーブビジネスの支援体制を作ってまいります。少しでもオリーブ栽培農家の皆様のお役に立てたら幸いです。ぜひともよろしくお願いいたします。
冨澤 亮司