(株)小豆島岬工房・土居さんによる栽培指導講習会が開催されました
2022年3月5日(土)、湘南地域におけるオリーブの生産・加工・販売など、産業の振興と発展に寄与し、地域経済の活性化を図るために2014年度(平成26年度)に発足した湘南オリーブ振興協議会様のご依頼で、小田原市/二宮町/真鶴町/山北町の農政課様のご協力のもと、オリサポメンバー(株)小豆島岬工房・土居さんによる栽培講習会が開催されました。
当日は、直立傾向の強い品種と開帳傾向が強い品種のそれぞれの選定方法、オリーブ栽培に適した樹形を作るための植え付け初期の剪定の方法、苗の植え付け、ゾウムシ対策で必須の作業「スミチオン散布」(当日は水を代用)の散布の際のポイント、デモンストレーション等を行いまいました。
ネット等で公開されている庭木など鑑賞用オリーブの剪定管理方法とは全く異なる、オリーブ栽培に適した剪定や植え付けの考え方など、日本国内においてオリーブ栽培に長年携わってきたオリーブ専業農家として蓄積してきた、日本の風土にマッチした多くのノウハウを参加者の皆様にお伝えすることが出来たと思います。
近年のこのような講習会を実施するたびに感じるのですが、参加される方々の層が大きく変化していること。
以前は、すでに農業を営まれていて、鳥獣被害対策や耕作放棄地対策でオリーブを始めたご年配の方が多かったのですが、最近は新規就農やご両親から農地を引き継いだのをきっかけにオリーブ栽培を始めた若い農家の方が増えてきていること。
オリーブ栽培が一気に全国に広がった2010年ころから10年以上経過し、この間にオリーブの栽培や収益化の難しさから栽培を断念する人が大多数を占める中、辛抱強くオリーブ栽培を続けてきたオリーブ農家の皆様のおかげで、各地で純国産オリーブオイルが商品化され、栽培から製品化までの成功事例が目に見えてきたことで、新たにチャレンジしようと思う方が増えてきている傾向にあると推測しています。
オリーブ栽培サポートセンターでは、国内のオリーブ栽培の先駆者として、いままで国内でのオリーブ栽培について蓄積してきた多くのノウハウをオリーブ栽培農家の皆様に展開できるよう本格的な活動の準備をこれからも進めてまいります。
まずはお気軽にお問合せください。